抗ウイルス試験とは?費用や委託方法も解説

抗ウイルス試験とは?費用や委託方法も解説

自社で製品を販売する際に「抗ウイルス試験」という言葉を聞くことがあるでしょう。

抗ウイルス試験は、対象となる試薬などがウイルスの増殖を抑制できるか確認するために行う試験です。

今回は、抗ウイルス試験の概要や試験方法を確認するとともに、試験費用や委託方法についても詳しく解説していきます。

抗ウイルス試験の概要 

抗ウイルス試験とは、ある物質や試薬などが、どのくらいウイルスの増殖を抑制できるかということをテストすることです。

例えば、ある抗ウイルス効果があるのでは?と思われる試薬がどのくらいウイルスの増殖を抑制できるかをテストすることなどがこれにあたります。

ただし、病気の予防や治療を目的としたものではありませんので要注意です。

この抗ウイルス試験を無事パスすることによって、物質や試薬などが抗ウイルス剤などとして認められることになります。

抗ウイルス試験の目的

抗ウイルス試験の目的は、対象となる試薬などがウイルスの増殖を抑制できるか確認することです。

ウイルスの多くは、インフルエンザウイルスや日本脳炎ウイルスなどのように様々な病気の原因になり、最悪の場合死に至ることもあります。

そのようなウイルスが体内に入ることを防ぐために、公共交通機関の手すりや座席など手に触れやすいものに抗ウイルス剤などを使用することがあります。

その時に使用される抗ウイルス剤によるコートなどが、本当にウイルスの増殖を防ぐ効果があるかどうかを確認するために行うのが抗ウイルス試験です。

抗ウイルス試験を無事パスすることで抗ウイルス剤などとして認められたことになり、消費者に安心感を与えることができます。 

抗ウイルス試験の費用

それでは、抗菌試験を行うのにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

一例として、コラボメーカーでの抗ウイルス試験の費用をあげますと1サンプル当たり7万6千円からとなっています。 

また、最短納期は1.5か月〜となっており、スピーディーに試験を進めることができます。

(参考:コラボメーカー)
https://sub.co-labo-maker.com/virus04

インフルエンザウイルス・ネコカリシウイルス不活化試験の場合 

ここでは、抗ウイルス試験のうち、インフルエンザウイルス・ネコカリシウイルス不活化試験について述べていきます。 

インフルエンザウイルス・ネコカリシウイルス不活化試験とは、インフルエンザウイルスやネコカリシウイルスが、抗ウイルス効果があると 思われる試薬などによってどのくらい不活性化されるのかを測定するものです。

インフルエンザウイルスは大きく分けるとA型とB型があります。

ネコカリシウイルスウイルスの試験は、食中毒の原因になるにも関わらず、現在確立した試験方法のないノロウイルスの試験に代わるものとして行われています。

コラボメーカーの場合、インフルエンザウイルス・ネコカリシウイルス不活化試験では、サンプル数に応じて、最適の委託試験機関を紹介しています。

例えば、サンプル数がそれほど多くない場合は、基本料金が発生しない試験期間を紹介することができます。

反対に、サンプル数が多い場合は、サンプル数にかかる単価が低い試験期間を紹介することで、費用を抑えられます。

詳しくはコチラをご覧ください
https://sub.co-labo-maker.com/virus04

新型コロナウイルス不活化試験の場合

新型コロナウイルスの場合、発見されてからまだあまり時間がたっていないため、抗ウイルス試験を受託している試験期間はあまり多くありません。

そのため、料金が比較的高くなってしまうことが多いです。

コラボメーカーの場合、新型コロナウイルス不活性化試験でも、基本的にはサンプル数に応じて、最適な委託試験機関を紹介しています。

こちらも同様に、サンプル数や予算に合わせて最適な試験機関をご紹介できます。

詳しくはコチラをご覧ください
https://sub.co-labo-maker.com/virus04

抗ウイルス試験の試験方法

それでは、抗ウイルス試験の方法には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、抗ウイルス試験の方法について紹介します。

プラーク法

プラーク法とは、ウイルスが細胞に感染すると、感染した細胞が変性する性質を利用した測定方法です。

培養した細胞に試験したい対象から洗い出したウイルス液をかけ、色素を含んだ寒天のようなゲル状物質をかぶせて培養します。

ウイルスの感染により宿主細胞が変性している場合はゲルの色素を維持できないので、感染した細胞がある部分が白い斑点(プラーク)として現れます。

このプラークを数えることで、抗ウイルス性を評価します。プラークが少ないほどウイルスが不活性化していることを表します。

プラスチック・金属片向けの抗ウイルス試験「ISO21702」

抗ウイルス試験の一つであるISO21702とは、プラスチック製品向け抗菌試験「ISO 22196(JIS Z 2801)」をウイルス向けに改良した方法です。

フィルム素材、金属プレート、プラスチック、光触媒コーティングプレートなどに対して行われる抗ウイルス試験で、インフルエンザウイルス(A型)、ネコカリシウイルスのいずれか1種以上に対して行われることが規格で定められています。

まず、5cm角の抗ウイルス加工品と無加工の標準品の試験片に0.4mLのウイルス液を滴下し、4cm角のフィルムで被覆します。

次にこの試験片を25℃で24時間培養した後、試験片上のウイルスを洗い出して回収し、プラーク法などでウイルス感染価を測定します。

抗ウイルス活性値=無加工品の24時間静置後のウイルス感染価(PFU/㎠)の常用対数の平均-抗ウイルス加工品の24時間静置後のウイルス感染価(PFU/㎠)の常用対数の平均という式を用いて抗ウイルス活性値を算出します。

抗ウイルス試験ならコラボメーカー

ここまで抗ウイルス試験についていろいろと述べてきましたが、いかがでしたでしょうか?

コラボメーカーでは、ISO21702に準拠した試験など様々な規格やその他細かな要望に沿った抗ウイルス試験のできる試験委託機関をご紹介できます。

また、現在扱っている試験機関が少ない、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス試験も、変異株8種類まで対応可能です。

求める効果やご予算に応じて最適な試験内容を提案していますので、予算が心配など場合でも安心して委託することができます。

ぜひ抗ウイルス試験はコラボメーカーにご相談ください。

詳しい試験内容はぜひコラボメーカーにご相談ください。
https://sub.co-labo-maker.com/virus04

試験に関するご相談はこちら
https://co-labo-maker.com/inquiry/new

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