はじめに
コストを抑えるために中古機器の導入を検討しているが、いざ稟議を上げようとすると「本当に通るのか不安…」という声は少なくありません。実際、多くの企業で稟議を通す上で立ちはだかるのは、「価格の安さ」ではなく、その裏に潜むリスクです。
稟議の承認者は、価格だけでなく、品質の安定性やメンテナンス体制、長期的な運用の安心感を重視します。特に中古機器に対しては「すぐ壊れるのでは?」「メンテナンスが手間では?」といった漠然とした不安を持たれがちで、情報が不足していたり、比較が曖昧だったりすると却下されるケースも珍しくありません。
では、どうすれば納得感ある稟議書を作成できるのでしょうか?
本記事では、「中古機器」という選択肢に説得力を持たせ、スムーズに稟議を通すためのポイントを、ステップごとに具体的に解説します!
まず押さえるべき!「稟議の基本構造」とチェックポイント
購入の稟議書を作成する際には、以下の4つの基本項目がしっかり網羅されているかを確認しましょう。
①目的
現場の課題や改善目標を明記し、なぜこの機器を購入したいのかを分かりやすく伝えます。単なる設備更新ではなく、「作業効率の向上」「納期短縮」などの具体的な狙いがあると説得力が増します。
②金額
予算を考慮し、妥当な金額になっているか確認しましょう。特に研究機器は高額になるので、機能と価格のバランスを考えることが重要です。
③メリット
メリットを伝える時は、以下の3点を含めると説得力が増します。
- 期待効果
稟議を通すとどんな効果があるのかを伝えます。
- 正当性
客観的なデータを用いて数字で示すことで納得感を持たせます。具体的には、資料(仕様書や見
積書、カタログなど)を送付したり、購入品の型番や仕様などの情報を正確に書くことで、承認
者に判断材料を提示することができます。
- 必然性
なぜ今なのか、なぜその製品なのかを理解してもらうことも重要です。ほかの製品と比較してどの
ようなメリットがあるのか、このタイミングで必要な理由などを説明しましょう。
④デメリットとその対応策
デメリットが全くないと、かえって不信感を抱かせてしまう可能性があります。想定される課題を
事前に洗い出し、どのような対応ができるかをセットで書きましょう。
以上の基本項目をしっかりと揃えることで、「なんとなく安そうだから」ではなく、「比較検討のうえで選んだ合理的な判断」であることが明確になります!
中古機器ならではのメリットをアピール!
中古機器の最大の魅力は、やはりコスト削減効果です。ですが、「いくら安いか」を具体的に示さないと、その価値は伝わりません。次のように、比較数値を明記するのが有効です。
- 例1:新品で約150万円の装置が、中古だと90万円。60万円の差額。
- 例2:リース契約なら初期費用が10万円以下。予算内で導入可能。
実際に中古機器を導入した場合のコストメリットは、以下の記事にまとめてあります。
ぜひご覧ください!
また、以下のような中古ならではのメリットも、現場視点で伝えると効果的です。
- 納期の早さ:在庫があればすぐに納品可能です。緊急時やスピーディな研究開発が求められる場面では、特に大きなメリットとなります。
- 資産計上の不要性(レンタルの場合):レンタル品は、資産計上が不要かつレンタル代は経費として扱うことができるケースもあり*、使用後の処分の手間も省けます。
- 限られた用途や一時的な使用に最適:イベント・短期プロジェクトなどに適しています。
さらに余裕があれば、今後の運用体制や将来的な機器入れ替え計画まで見据えた提案があると、「長期的視点に立って検討している」として好印象につながります。
*企業規模や取引内容によって異なります。詳しくは国税庁のリース会計基準をご確認ください。
↓Co-LABO MAKERで販売している中古機器の在庫状況はこちらから↓
デメリットを解消する説得ポイント
中古機器の購入のデメリットとしては、中古ならではのリスクが考えられます。
ここでは、稟議承認の際によく懸念される2つのポイントに注目し、その解消のための説明例を以下にまとめます。
①商品がきちんと使えるのか不安
この点に対しては、以下の情報を稟議書に記載しておきましょう。
- 販売業者による整備済み・動作確認済みであること
- 保証やメンテナンスサービスに関する記載(例:6か月保証、初期不良対応ありなど)
- 購入元の業者の信頼性(例:大手中古機器専門業者での購入)
また、初回導入は「レンタル」で様子を見るという提案も有効です。現物確認やトライアル期間を設けることで、現場の不安を軽減できます。
↓中古機器の選び方のポイントについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
②中古だとスペックが劣るのでは?
機器を使用する目的を明確にし、その目的に十分な性能を持つ機器であることを示せれば、中古でも問題ありません。「新品より劣るかどうか」ではなく、「現場ニーズにマッチしているか」が評価のポイントになります。
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まとめ
中古機器の本当の強みは、「安さ」だけにとどまらず、必要十分な機能を、スピーディーかつ低コストで導入できることにあります。
稟議を通す際に特に重要なポイントは、以下の3つです。
- メリットを主張する際は、具体的な数値と資料で納得感を高める
- 新品や他社製品とも比較し、なぜこの機器なのか/なぜ今必要なのかを分かりやすく伝える
- デメリットと対策をあらかじめ提示する
十分な準備と伝え方ひとつで、「中古」という選択肢は十分に通用します。
上手に稟議を通し、より合理的で柔軟な設備導入を実現しましょう!
Co-LABO MAKERでは、低価格で幅広い種類の中古機器の販売を行っています。
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